省スペース性に優れ、安定感のある“たわみ”が魅力の“コイルドウェーブスプリング”
製品の小型化や品質向上、工数削減などに貢献している多様な圧縮ばね
CWSとはコイルドウェーブスプリングの略称で、平線材で成形した、特に静荷重の用途に最適な圧縮ばねです。
(小さな“たわみ(ストローク)”であれば動荷重にも対応可能)
圧縮時の“たわみ”の安定性と平行度が高いことや、通常の圧縮ばねよりも取り付け高さを省スペース化できることにより、製品の小型化や品質向上、工数削減などに役立っています。
また、山数や巻き数を変更することで“ばね定数”や荷重特性を多様に変化させることができ、自由度が高いばねと言えます。
例えば、“たわみ”に安定性を持たせたまま、径が大きくて荷重が弱い圧縮ばねなんてものも作ることができます。
当社は、長年の異形線ばね製作の実績やノウハウを生かし、独自の加工方法を用いてCWSを製作しています。
CWSの強み
環境に優しいCWS
リデュース活動に貢献します 皿ばねやウェーブワッシャーでは必ず端材が発生しますが、CWSではほとんど端材は発生しないため、リデュース(廃棄物を減らす)活動に貢献します。
CWSの用途
自動車部品・医療機器・産業機械・工場設備・工作機械・釣具などの幅広い分野で活躍しています。
※皿ばねに比べると荷重が小さいため、単純に置き換えることは出来ませんが、用途によっては面倒な組付けを簡易化することが出来ます。
具合的な活用事例
こんな時に使えるCWS
ウェーブワッシャーの置き換えに
機械や機器を組み立てる際の隙間の微調整やガタツキ防止、クッション、ベアリングに予圧を与える、ねじのゆるみ止め等でウェーブワッシャーがよく使われますが、密着まで押し込んでしまいワッシャーが塑性変形してしまったことはありませんか?
CWSはウェーブワッシャーと比べてたわみ量を大きくとれ、塑性変形(ヘタリ)のリスクを低下させることができます。
多層CWS(特許取得済み)のご提案
皿ばねを組合せて使用していたお客様に対して、CWSを改良し、1枚の板材を重ねて成形した多巻層CWSを開発。複数の皿ばねを1個のCWSに置き替えたことで、組付けコスト削減と組み間違いゼロを実現しました。
※ 皿ばねに比べると荷重が小さいため、単純に置き換えることは出来ませんが、用途によっては面倒な組付けを簡易化することが出来ます。
「サンエス標準ばね」シリーズからサンエスCWSをリリース
昌和発條の標準ばねブランド「サンエス」から新たにCWSをリリース!
製品設計の現場で新しいシステムや装置を開発しようとする時に、必要な部品が「小ロットですぐ手に入る」ことほど魅力的なことはありません。当社では技術者の方々のそんなニーズにお応えすべく、昌和発條では看板ブランド「サンエス標準ばね」シリーズを展開しています。
ノウハウと高度な製造技術の全てを結集したさまざまな種類、規格の標準ばねをラインナップしていますが、この度「サンエス標準ばね」シリーズに新たに「サンエスCWS」が加わることになりました!
CWSをより多くのお客様に知って頂き、気軽に手に取って頂けるよう幅広い規格で取り揃えています。
詳しくは以下のボタンをクリックし詳細をご確認下さい。
特注品も昌和発條のCWS
標準ばね、規格品ばねだけじゃない昌和発條のCWS
当社の強みは使い勝手の良い標準ばね、規格品ばねだけではありません。むしろ特注品こそ当社の強みだと
言っても過言ではありません。コイルドウェーブスプリング(CWS)もお客様のニーズ、ご要望に合わせて特注品をご用意します。
- お客様の仕様に合わせ、最適なCWSを設計します。
- 皿ばねやウェーブワッシャーのようにプレス金型を使用しないので、設計変更や初期費用面で比較的有利です。
- 少量多品種にも対応可能です。
- 左巻きも製作可能です(費用はご相談下さい)
加工範囲
線材:ピアノ線、硬鋼線、ステンレス線
コイル外径:最小φ4.0mm ~最大φ75mm
材料寸法:0.1mm×0.5mm ~ 1.0mm×5.0mm
※その他の線材・外径につきましてはお問い合わせください。