量産を見据えた試作で、課題を解決するパートナー
製造メーカー 製品開発担当者様
- 今回、昌和発條製作所にご依頼いただいた背景やきっかけを教えてくださいバネというと、一般的には丸線のものが多いですよね。
今回、私たちは角線のバネを扱えるメーカーを探していました。ホームページでいろいろ探している中で、昌和発條さんを見つけました。
数あるバネメーカーの中でも、しっかりとしたホームページを持ち、目標をもって取り組まれている印象を受けたのは数少ない存在でした。そこで「ここならお願いできそうだ」と感じて声をかけさせていただきました。 - 初回の打ち合わせでの印象はいかがでしたか?とてもスピーディーに打ち合わせの時間をいただけたことが印象的でした。
若い方が中心となって動かれていましたが、経験豊富な方がしっかりフォローしておられて、バランスの良いチームだと感じました。若さの活力と経験の安心感が両立している、いい会社だなという印象です。 - ご依頼前にはどのような課題がありましたか?商品設計ではどうしてもバネの設計が後回しになってしまいます。
「なんとかなるだろう」と思って進めてしまうのですが、いざバネを組み込もうとすると、スペースや耐久性、操作感といった条件が合わないことがよくあります。
特にコンパクトな設計を優先すると、バネのスペースはさらに限られてしまいます。そうした制約の中で、耐久性と、お客様が実際に製品を使用する際の使い心地、さらに組立時の扱いやすさのバランスを取りながら解決していく必要がありました。 - 昌和発條製作所の対応で特に良かった点は?とにかくレスポンスが早いことです。メールの返答も即日で、電話をするより早いんじゃないかと思うほどでした。試作も1〜2週間で仕上げていただき、とてもスピーディーでした。
スピードだけを重視するなら試作専門会社で十分ですが、私たちが求めたのは量産を前提とした試作です。試作と量産を別々にすると、図面にない微妙な加工の差でうまくいかないこともあります。その点、昌和発條さんは目的や課題を理解し、量産を見据えた試作に取り組んでくれるのが強みです。
また、製品が完成しても新たな課題が出てくることがあります。例えば、小さなバネが絡みあうといった問題です。そうしたときも「そんなもんです」と片付けず、なんとか解決策を検討してくれる。妥協せず課題に向き合ってくれる姿勢が本当に心強いと感じています。 - 他社との違いを感じた点はありますか?「言われた通り作る」だけでなく、用途や目指すところ、課題をきちんと洗い出したうえで、より良い提案をしてくれることです。
バネのプロとしての視点で、「この仕様ではこういうリスクがある」「こういう形状なら可能かもしれない」といった具体的な提案をいただきました。
また、失敗も経験として受け止め、さらに改善に向けて一緒に模索してくれる。依頼先というより、一緒にものづくりをするパートナー、一つのチームとして取り組める感覚です。そこが他社との一番の違いですね。 - 昌和発條製作所に今後期待することはありますか?今回は量産前の段階ですが、引き続き最後まで一緒に取り組んでいきたいです。
また、「こんな加工ができます」「こんな形状に挑戦しています」というような、未来につながる情報も積極的に提案いただけるとうれしいです。設計のアイデアにつながるきっかけになりますし、バネの枠を超えた新しい活用にも期待しています。 - 総合的なご感想をお聞かせください。昌和発條さんは、依頼先というよりも「社外パートナー」という感覚です。
設計の意図を理解して一緒に試行錯誤し、課題を共有しながら進められたのが本当に良かったです。今後も新しい案件があれば、まず相談したいと思います。